解像度の設定
解像度というのは画像のきめ細やかさを表す値で、通常はdpi(Dot Per Inch)という単位を利用します。このdpiという単位は、「1インチ(約2.54cm)当たり何個の点を表すことができるか」を示し、数が多ければ多いほど画質が良いということになります。これに似た単位に、スクリーントーンの網の細かさを示す「線数」という単位があります。
解像度は最終的に利用する目的に合わせて設定します。商業印刷では通常175線/350dpiで出力しますから、350dpiの画像を準備する必要があります。出力する前の画像を350dpi以上に設定しても出力機器で175戦/350dpiに落として出力するようになっているために、印刷結果は良くなりません。あまりにも高い解像度を設定していると画質はそのままで料金が高くなる恐れがありますから注意しましょう。詳細については印刷所に問い合わせてください。
WEBなどパソコンのディスプレーで表示する場合には、72~96dpiに設定すると、おおむね原寸で表示されます。通常、パソコンのディスプレーに表示する画像については、パソコンのディスプレーの解像度を利用し、画像の解像度は意識されないので、高画質のディスプレーでは画像が小さく、低画質のディスプレーでは画像が大きく表示されます。
また、一般的に解像度が高い画像の方が画像を修正するなどの処理がしやすいのですが、当然容量が大きくなるので処理が重たくなります。最終的に利用する解像度を下回らなければ、好きな解像度で作業して構いません。
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